インソール・オリジナル靴底

前十字靭帯損傷の患者さんに、自分の足に合ったインソールを靴底にフィッティングした様子です。

 

 

左の動画は靴も靴底(インソール)も合っていない状態での歩行です。右の動画は自分に合っている靴底(インソール)での歩行です。ふらつきに注目して見比べてみてください。

 ■ 適応できる人 ■ 
小児から年齢を問わず対象となります。
特に足に痛みのある方、歩く時ふらふらする様に感じる方、スポーツ選手で慢性的に故障のある方、 ウオノメ、タコで悩んでいる方と、足に関してはほとんどの方に対応できます。

■ 靴はどの様なものがいいか ■ 
基本的には、日常生活のうち1番長い時間履く靴で、できればスニーカーやウォーキングシューズの様なヒモの靴をおすすめします。
ただし、かかとを踏んでつぶれている靴や底の減った靴では作る事は出来ません。
ウォーキングシューズ

 

 

 

 

■ 使用できる期間 ■
DSISパッドは、人工筋肉といわれる『ソルボ』という素材で作られているため、一般の方なら3年以上使用しても効果は継続していた方もいらっしゃいます。動きの激しいスポーツ選手の場合は、毎日のように使用していると2~3ヶ月位で交換が必要になります。

■ インソールはいつまで使うか ■
メガネと同じように考えて下さい。メガネって『必ず使用しなさい』とは言われませんよね。DSISインソールもそれと同じでこちらの方から『絶対使用しなきゃダメ』とは言いません。ただ、歩くのにも支障が出てしまう程の痛みを抱えている方からは、『これが入った靴でないと歩けない』という声は良く聞きます。なぜなら、その方が『楽に歩ける』ように作成してあるからです。当院へ来られた患者さんでも「足が痛くてほとんどの靴が合わない」と言っていた方でも、作成後には新しい靴を履いても痛みがないと言われます。

インソール靴底

 

 

 

 

■ 特に外反母趾や変形性膝関節症の方に効果があります ■
(1)外反母趾で他に履く靴がない等の人にはかなり効果的です。
外反母趾は幅広の靴を履くほうがいいと思っている方が多いようですが、先の部分がごそごその靴ではかえって悪化させてしまいます。靴屋さんがその様な靴を薦めたり間違った販売をしている事も多いので無理はありません。ですが、(当院統計では平均が、2E~3Eで対応できるはずです)*2E~3Eと言うのは、JIS規格サイズ表で、足長・足囲等で決められています。
外反母趾の原因は、先の細い靴を履いた為に起こるのも1つの原因ではありますが、そればかりが原因ではありません。なぜなら、ヒールやパンプスを履かない男性にも起こるからです。ただし、骨格や筋肉の関係からやはり女性に多いようです。ですが、原因としては開帳足(横方向のアーチが下がっている人)により起こるものが多いと考えられます。

(2)変形性膝関節症
多くは外見上O脚になる方が多いです。今までのO脚矯正や変形性関節症の為に作られた中敷きや装具は、O脚に対して足底の外側にくさび形のものを入れて矯正しようとする考えが多いようです。ですが、O脚になっている人の靴を真上から見て頂くと、靴が内側に倒れてきている様に変形している人が多いはずです。これは、内側のアーチ(土踏まず)が低下することにより、下腿(膝から下のすねの部分)が内旋(内側にねじれて)することにより、膝がO脚になっているのです。

■ 外反母趾になりやすい人 ■
窮屈な靴や自分の足に会わない靴は、足を締め付けるだけでなく、歩くときの足の機能のバランスも崩し、特に内側に倒れて蹴りだしている歩き方の人が外反母趾を引き起こしやすいです。

■ 気をつけることと治療法 ■
1、足に優しい靴選び(自分の足に合った靴
2、 長時間歩くときはヒールの高い靴を履かずに、ウォーキングシューズなど靴を履き分けること

■ 開張足とは? ■
あまり聞き慣れない言葉だと思いますが、足には俗に土踏まずと言われる内側の縦アーチ、その反対側に外側の縦アーチ、そして母趾(足の親指)の付け根から小趾の付け根のところまで横にある横アーチの3つのアーチより構成されます。
その横アーチが落ちてきたものを開張足といいます。
内側縦アーチが落ちてきたものをご存知の通り扁平足といいます。
足のアーチ部分は、筋肉や靭帯でもち上がっている為、筋力の低下や靭帯のゆるみで下がってくるのです。